読書感想雑記

読んだ本の感想をとにかく書いていく

「読書のチカラ」 著 齋藤 孝

ブログを始めるきっかけになった本なので私にとっては特別な本になるかもしれません。

 

この本の内容は主に読書をすることにより精神が鍛えられることや、ジャンル別による本の読み方、読むべき本の紹介がされているのですが、私が強く印象に残ったことが2つありました。

 

1つ目は「惰性で本を読まない」です。

 

p.44 甘えが判断力を鈍らせるという項で「読むという行為には、積極的な知性が不可欠だ」と書いてあります。

私は本を読んでこなかった人生の中でも「読書のチカラ」を読むまでに暇つぶしで数冊ほど本を読んでいましたが、惰性で読んでいたためか内容を把握できてない部分が出てきて途中から文章を目で追うだけになってしまっていました。

このような惰性で本を読んでいては著者の一方的な語り掛けで終わってしまう、だからこそ積極的な知性が必要なのだと思います。

内容を漠然と読むのではなく考え知ろうとすることは、本との対話になりえるのではないのかと思いました。

 

2つ目は「人に説明することを意識する」です。

 

p.160 説明できないなら、知識は身についていないという項では、本を読んで内容が身についたか「一つのバロメーターになるのが、人に説明できるかである」と書いてあります。

人に説明することを意識して読むうえで「アウトプット読み」という読み方を推奨されていました。

さらにこの読み方をして他者に説明する時に生かすためのポイントが2つあり、「自分の感性や経験を主体として語る」こと、そして「本の一部を引用しながら説明する」ことをあげられていました。

上記のポイントを意識すると、惰性では読まなくなり本の内容の吸収力が上がるし、感想文を書く上でもまとめやすくなった気がします。

 

この本には他にも読書をする上で有用なことがたくさん書かれているので、私のように今まで人生の中で読書の習慣がなかった方やこれから読書を始めようと思う方にはおすすめの一冊です。